REPORT

第2回ニューロダイバーシティ研修を開催しました!

2024年10月25日

2024年8月9日(金)に開催した第2回ニューロダイバーシティ研修「心地よい感覚のまちづくり」の様子をお届けします!

ニューロダイバーシティは私たちの脳や神経が多様であることに由来する概念であり、これは私たちみんなに当てはまります。この個々の特性ゆえに、「生きづらさ」を感じることがあります。私たちは、個人の脳機能や身体を技術で補完・拡張し、物理的空間や社会的制度・慣習などの環境を再設計することで、生きづらさが解消され、ひとりひとりが自分らしく「ちから」を発揮できる社会の構築を目指します。その活動の一環として、企画展や研修を行なっており、今回は第2回となるニューロダイバーシティ研修を開催しました。

心地よい感覚のまちづくりに向け、感覚の多様性について学び、都市の中での刺激や落ち着く場所をセンサリーマップとして可視化しました。さらに、感覚過敏をはじめとする感覚の多様さによる困りごとから「困りごとカード」を作成し、それに対するアクションのアイデアソンを行いました。

ニューロダイバーシティ研修概要

ニューロダイバーシティ研修は「知る」「体験する」「創る」で構成されています。 3つのカリキュラムを通して、異なる視点を理解し合い、世界の多様な捉え方を尊重することを促し、ニューロダイバーシティ社会の実現につなげます。

①知るニューロダイバーシティ社会の実現に向けて(講師:石戸 奈々子)

研修の導入として、ニューロダイバーシティの概論と感覚の多様さについて知り、国内外の様々な五感、感覚過敏や感覚鈍麻への対応策の事例に触れながら、ニューロダイバーシティを尊重する社会について学びました。

②体験する:センサリーマップ(講師:ニューロダイバーシティプロジェクト事務局)

「心地よい感覚のまちづくり」 心地の良いまちづくりのヒントを探しに、浜松町・大門の街をグループに分かれて歩きました。刺激の強い場所や落ち着く場所などをセンサリーマップとして記録し、共有しました。

参加者からは「いつもなら気づかない様な刺激に気づけるようになった」「町歩きをしながら相互の感覚の違いを言語化しやすかった」などの声があがりました。

③創る:困りごとカード(講師:ニューロダイバーシティプロジェクト事務局)

街歩きで集めたセンサリーマップの情報をもとに、心地のよいまちづくり実現のアイディア出しを「困りごとカード」を用いて行いました。「どう整備をしたら心地良くなるか」「どのようなルールや配慮が必要なのか」などについてグループごとに考えます。

グループで出たアイデアを元に作成した困りごとカードを使って、困りごととその解決策を全体で共有しました。

ここでは、すぐに実装できるものや社会全体で行うべきもの、楽しい斬新なものなど、多種多様なアイデアが出ました。

参加者からは「感じ方の違いを知った」「障害の有無に関わらず全ての人が違う感覚を持っているという新しい視点を見つけた」「話を聞くだけでなく体験できてよかった」などの声があがりました。

ご興味を持ってくださった方へ

B Lab ニューロダイバーシティプロジェクトはニューロダイバーシティへの理解を促進し、ひとりひとりがそれぞれの場所で各自の個性や「ちから」を発揮できる社会を構築することを目指して活動しています。その活動の一環として、今後もコンテンツを充足しながら研修の企画を行なっていきます。

ニューロダイバーシティ研修は、企業研修等への導入のご相談も受け付けております。 対面での開催だけでなく、オンラインでの実施も視野に入れておりますのでまずは気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら<info アットneuro-diversity.world>